仕事がないフリーエンジニアからの卒業

仕事がないフリーエンジニアを卒業するための心得を学ぶ本

井ノ上氏から学ぶ心得

井ノ上氏から学ぶ心得

会社勤めからフリーランスになることを夢見つつも、二の足を踏む理由として、収入が不安定という厳しい現実を挙げるのはもっともなことです。これはフリーランスであればエンジニアに限らず、どんな職種であってもついて回る業であり、はた目には安定しているように見える弁護士や税理士など、いわゆる「士業」であっても同じことなのです。ITエンジニアのように技術革新が次々と起こって、流行廃れの激しい業界に身を置くのとは異なり、比較的変化が緩やかで専門的知識や経験の蓄積が評価される「士業」であっても、収入を安定させることは容易なことではありません。しかし安定しない収入を無理に安定させようとするのではなく、むしろ不安定な状態を受け入れるという逆転の発想から、働き方を一変したフリーランスもいるのです。

敢えて不安定

会社勤めの魅力の一つは、なんといっても安定した身分です。定期的に一定の収入が手に入り、社会保険に加入することができて、福利厚生も充実しており、将来の生活資金となる年金も、半ば強制されるように蓄えることができるのです。これはフリーランスが自由と引き換えに失うものであり、その不安はフリーランスである以上常に付き纏います。
そのため独立当初の理想はどこへやら、いつの間にか目の前の仕事をひたすらこなすだけの生活に陥ってしまうというのも、ある程度無理からぬことと言えるでしょう。しかし長期的に見た場合、それは必ずしも上手い戦略とは言えません。むしろ自分の強みを前面に打ち出して、自分という商品を常に磨きながら売り出すというマネジメント戦略から、「敢えて不安定」を良しとする働き方を実現している人がいます。

「フリーランスのための一生仕事に困らない本」

フリーランスのための一生仕事に困らない本

「フリーランスのための一生仕事に困らない本」の著者は、税理士として独立開業しながら、収入を安定させる顧問契約の数を極力減らし、代わりに単発の仕事を増やすという、「敢えて不安定」を戦略として打ち出すことで成功しているフリーランスです。具体的には最大の売り上げが全体に占める割合を30%までに抑え、その分新規の顧客開拓のためには大きな網を張る必要があり、しかも複数の網を張ることが重要であるというのです。そのためには飽くまで本業からの販路拡大をイメージし、自分のスキルや知識や経験を活かす場を広げて行く先を見つけることが大切と言います。
昨今ではインターネットの普及に伴って、様々な分野における参入障壁を形作っていた情報格差が急速に縮まっているため、プロへの仕事の依頼が減る傾向にあります。従ってこれからは「本業だけで食べる」ことに固執せず、敢えて複数の収入の柱を持つことが重要と言います。それは図らずも集客が不要で、相乗効果を生み、自分を磨きながら、リスクヘッジになるという優れた戦略なのです。

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